第3話:若い命が、キアイオン!

4/6
前へ
/112ページ
次へ
 だが、その姿は人型と呼ぶにはあまりにもかけ離れた……と、言うか分かりやすく形容すればそれはまるで、同じ頭部と胸部が3つ重なった、言わば『トーテムポール』のようなものであった。  闘志を混め、叫ぶキリク! 「さぁ来いハイネケン!」  だが、ハイネケンは呆れた表情を見せ、こう口を開いた。 「……ちと待て、お前たち、待て。これは一体何だ?」 「キアイオンッ!」 「いや、違う。絶対違う。これでお前たち、どうやって戦うつもりだ?」  そう、手が無いので武器をもてない。しかも足が無いので動けない。誰がどう見ても、それで戦うには無理がありすぎた。  だが、キリクは自信満々にこう返す。 「ふっ、バカにするなよ。これでもビームは撃てるんだ!  キアイオン・ビィィィィーーーーーーーーーーーームッ!!」  3つの目から放たれる高出力ビーム!  だが、それはハイネケンやゴズメズにあっさりとかわされた。 「くっ、このキアイオンビームを避けるとは!」 「ヲイ、こんなの誰でも避けられるわっ! そもそも、何だその、同じパーツが合体すると言う無理な合体は!」 「キアイオンッ!」 「うるさい! 何故3機とも同じものが合体するか、言ってみろ!」
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加