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だが、その姿は人型と呼ぶにはあまりにもかけ離れた……と、言うか分かりやすく形容すればそれはまるで、同じ頭部と胸部が3つ重なった、言わば『トーテムポール』のようなものであった。
闘志を混め、叫ぶキリク!
「さぁ来いハイネケン!」
だが、ハイネケンは呆れた表情を見せ、こう口を開いた。
「……ちと待て、お前たち、待て。これは一体何だ?」
「キアイオンッ!」
「いや、違う。絶対違う。これでお前たち、どうやって戦うつもりだ?」
そう、手が無いので武器をもてない。しかも足が無いので動けない。誰がどう見ても、それで戦うには無理がありすぎた。
だが、キリクは自信満々にこう返す。
「ふっ、バカにするなよ。これでもビームは撃てるんだ!
キアイオン・ビィィィィーーーーーーーーーーーームッ!!」
3つの目から放たれる高出力ビーム!
だが、それはハイネケンやゴズメズにあっさりとかわされた。
「くっ、このキアイオンビームを避けるとは!」
「ヲイ、こんなの誰でも避けられるわっ! そもそも、何だその、同じパーツが合体すると言う無理な合体は!」
「キアイオンッ!」
「うるさい! 何故3機とも同じものが合体するか、言ってみろ!」
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