私に幸せをくれたあなたへ

初めてのアプローチ

あれから数ヶ月が過ぎ、日差しが強く、街中を歩いていてもジリジリと肌を焼かれるような季節になっていた。

先週はテレビで綺麗なお姉さんが笑顔で梅雨明け宣言。

その頃には夜間のCA専門学校にも、また、由子ちゃんが紹介してくれたファーストフード店のバイトにも慣れてきた。

専門学校は《みんなライバル》状態で、休憩時間もピリピリ緊張していて、気は休まらない。

でも、バイト先はみんな同世代ばかりで、和気あいあいしていて私のかなりの息抜きの場所にもなっていた。

堅物な中年の店長がいるのはウザいけど、親分肌でバイトから慕われてる２０代後半の大矢野マネージャー、同じ２０代でルックスはいい方だと思うけど、少し自意識の高い島袋マネージャー、唯一の女性で私と同い年の末永マネージャー。

３人のマネージャー、それぞれいいキャラの持ち主だと私は思うけど、マネージャー同士の仲はあまり良くないみたいだ…(^^;

アルバイトは男女合わせて25人ほどの高校生～大学生や専門学校生がいる。大矢野マネージャーに気に入られたら、ここでのバイトが一層楽しくなる。運良く私も彼に気にいってもらったみたいで、これからのバイト生活は何年経っても『楽しかった』と思えるものになった。