私に幸せをくれたあなたへ

初めてのアプローチ

男同士でいる時は喋るけど、女の子には口数が少ない。

典型的な『寡黙な九州男児』なお方で…トホホ。

『私、ドリンク買ってくるけど、よかったら高木くんのも買ってこようか？』

想いを悟られないように、おずおずと尋ねてみる。

『あぁ、いいよ。欲しいんなら俺が行って来てやるよ。』

そう言って浅めに腰かけていた椅子から立ち上がり、吸ってたタバコを揉み消す高木くんはニコッとする訳でもないから、私は慌てて

『悪いからいいよ。私、運動不足だし(笑)』

と意味のわからない理由を、意味不明な笑顔で答えた。

『いいから。』
と、相変わらず感情が全く掴めない声色で高田くんが言うから、結局お願いすることにした。

なかなか会話が上手くできないよ。

密かに嫌われてるのかなぁ‥。

みんなが応援してくれても、２人っきりの時は思うようにいかないのが現実。