ある冬の日

5/9
前へ
/318ページ
次へ
地下街の端っこに由紀子ちゃんのバイト先であるファーストフード店があった。 中途半端な時間帯ってこともあって比較的店内は空いていた。 カウンターには女の子が3人程、厨房やカウンターの後ろに男の子4人くらいがいて、元気な声でやり取りがされている。 『いらっしゃいませ。ご注文お伺いします。 あっ、由紀子ちゃん!』 『おつかれさま。今日は学校の友達を連れてきたの。』 と、由紀子ちゃんがカウンターの子に話かけると、その子も明るい表情で 『そうなんだ。 こんにちは。ご注文は何にします?』 って私に声をかけてきた。私はポテトとコーンスープをオーダーし、席について、由紀子ちゃんと女の子の様子を見ながら、楽しそうな職場だなぁって店内を見ていた。 …そう言えば、イケメン多いって言ってたけど…。 やっぱり興味津々でついつい厨房からカウンターに出てくる男の子をチラチラ見てしまう。 確かにみんなカッコいいかも…。でも、やっぱり好みの問題よね。 なんて考えてた時、
/318ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加