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~KANAMEside~
「ヒビキプロダクションの社長が・・・」
波也がそう呟いた時、戀茉の目に怒りの感情が映った。
戀茉は俯き、手を強く握る。
「僕もなりたくてなったんじゃないよ。」
波也を若干睨みながら言い返す響夜も怒りを露(アラワ)にしていた。
そんな響夜を見て哀しそうな顔で呟く波也は少し目が潤んでいたような気がする。
「・・・・・・・・・・・・この話は終わり。要、ケーキ食べにいこ?」
少しの沈黙の後、戀茉が私に問い掛ける。
「へ?あぁ・・・そうだね。」
チラッと波也と響夜を見ると二人ともさっきのがなかったように楽しそうに笑っている
そんな二人を見てホッとし、速足でケーキのもとに行く戀茉を小走りで追いかける。
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