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「新入り、準備は良い?」
「いつでもいけます」
無線越しから聞こえる活発そうな少年の声。
「今回のターゲットは5体だよ…頑張って」
隣に居る赤い髪の見知った顔がそういう。
[魔法監理局 対魔法犯罪 特別処理班]
と、なんかあらゆる映画のタイトルをつまみ食いしたようなこの場所が、私達の職場だ。
そして、監理局内にある広大な広場。
そこに仮想的に広がるビル群。
なんだか、よく解らないけど、魔法で構成されてるみたい。
本当、魔法って便利だよねと感動するしかない品物である。
で、その仮想空間に居るのが、無線越しの相手。
「それじゃあ……スタート!!」
ホイッスルを鳴らして訓練開始。
「ダン・ハイド。行きます!!」
少年が高く跳躍して、ビル群に消えて行った。
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