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照れたように頭をかく少女の姿に日間と呼ばれた中年男がニッコリと微笑む。
「おのれ……忌々しき人間共が……この恨み屈辱は生涯忘れぬぞ」
惨落と呼ばれる山鼠が憎憎しげに少女達を睨む。
「あらそう、でもあんたの生涯はもう終わるからずいぶん短かったわね」
少女は興味なさげに何やら文言を唱え始める。 日間と呼ばれた男も一緒に唱え始めている。
「おのれ…青海一族め…たとえ滅んだとしても七代先まで祟ってくれるわ…覚えておれよこの惨落の名前を……」
「家は初代のころからそう言われてるから今更一つ増えてもどうってことないわよ!はい、さようなら~」
小馬鹿にしたような態度に惨落がもう一度叫ぼうとしたときに、全身に刺さっていた爆針が一斉に点火して彼の身体をズタズタにした。
「全くこんな小物にやられそうになるなんて本当に腹立つわ」
「それにしても無事でよかったですな……御身は大切な青海家の当主になる御身体なのですから」
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