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「1年間かぁ………そうだなぁ……うん……決めた」
ぶつぶつと独り言を言う高山部長。
「1年後には、復帰するつもりか?」
「できたら、しますけど」
確実にできるかは、まだわからない。
「1年間、剣道部でマネージャーやれ」
「はっ………?」
マネージャーをやるのか?それは、普通可愛い女の子の仕事だろう。
いまいち意味のわからな発言にい気の抜けた声がでてしまった。
「そうすれば1年後、復帰したときに部活に来やすいだろう?」
そういうことか………
高山部長の優しい気遣いに心がジーンとした。
1年間、リハビリをしながらマネージャー。剣道の雰囲気を忘れないためにもマネージャーは、良い手段だと思う。
「1年間、マネージャーやります!」
「よしっ!決まりだな!」
高山部長は、明るい声でそう言い、武道場に体を向け歩き始めた。
「よろしくお願いします!」
その後ろ姿にきっちりと挨拶をしてから、高山部長を追いかけた。
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