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ホームルームも終わり、俺は帰り支度をしていた。
すると一人の友人が俺の方へと駆け寄ってきた。
「真崎ー、一緒に帰ろうぜー。」
こいつは1年の時から同じクラスの一ノ瀬雄也(いちのせゆうや)。
元野球部で部活を引退した今でも坊主は貫き通している。
背も高く、顔立ちが整って坊主が良く似合う上に天真爛漫なキャラでクラスの中心人物だからさぞかしモテるのだろう。
「おう、雄也。せっかく午前で放課なんだからどっか寄ってくか?」
「おぉ、そうだな…」
「ちょっと待って。」
雄也の言葉をいきなり遮ったのは意外にも転校生の黒田だった。」
雄也は心底驚いている。
「どうしたの?黒田…さん。」
雄也は思わず訊いてしまう。
「うん。ちょっと本城くんに用があるから今日は私に本城くん貸してもらえないかな?」
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