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それを聞いたとたん雄也の顔は満面の笑み…いや、完全ににやけていた。
「もちろん!こんな真崎で良ければいつまでも貸すって。」
俺の意見は聞いてくれないらしい。
「おい、でも…。」
「いいからいいから。俺は一人で帰るって!じゃあ頑張れよー。」
そして雄也は足早に教室から出てってしまった。
「本城くんやったじゃん!一目惚れってやつかぁ?」
後ろからおちょくるように瑞穂が肘でつついてきた。
「そんなわけねーだろって。今日会ったばっかだぞ。」
本当にこれは俺の本心だった。
さすがに今日出会ったばかりの女子に一目惚れされてしまうほど俺に魅力があるとは思えない。
「なぁ、そうだろ?黒田さん。何か違う用事があるんだよな?」
「うん。そうだよ。」
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