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俺は引っ張られるまま屋上まで来た。
扉を開けて二人で屋上に入ると、黒田は扉の鍵を閉めた。
「これで誰にも邪魔されない。」
ボソッと呟いた黒田の言葉に俺に再び寒気が走った。
「な、なんだよ?邪魔されないって。何するつもりだよ。」
この時点で俺はかなりビビっていた。
黒田は俺の質問には答えずゆらぁっと俺に歩み寄ってくる。
その姿はあまりにも不気味だった。
今が日の高い時間帯だからよかったが、暗くなっていたらこれ以上の恐怖だっただろう。
そんな黒田に俺は言葉もでず、ただ後ずさりしていた。
それでも黒田は少しずつ近付いてくる。
『ガシャン』
いつの間にかフェンスまで追い込まれていた。
そこで黒田も足が止まった。
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