5人が本棚に入れています
本棚に追加
あなたは殺されます。
「勝手に死の宣告すんなよ。死線でも見えんのか?」
視線?見るのではなく感じるものではないのですか?
「姿がないのに感じるも見るもあるのか?それで僕が殺されるってどう言うことだ?渚先生はそこまでしないぞ」
渚先生ではなく、男の人にです。
「あぁ…ありうるな」
渚先生は性別問わず大人気ですから。特に男性からは。男の嫉妬…儚いですなぁ。
「何を夢見てんだろうな」
知りませんよ。私は女なのですから。
「…えっ?女なの?」
女ですよ。
「俺の、心の…何かじゃなかったの?」
あなたが私を男にしたいと願えば私は男になりますよ。
「いや!女でいいです!!しかもお兄ちゃん!なんて呼んでくれる可愛い妹系の!!」
…まああなたが望めば私はあなたの妹になるのかもしれないですね。絶対嫌ですけど。
「ん?なんか言った?今から僕は理想の妹を構成するからあんまり話しかけないでもらえます?」
そんなことは後でいくらでもすればいいですからまずは対策をお話しします。
「おっそうだった。早く家に帰って最高の妹を考えちゃうからなぁあ!!」
もう好きにしてください…。
それでは話しますよ。あなたがまずやることは二つあります。
まず一つは、どうして紙に名前が書いてなかったのか理由を聞くこと。これは大抵予想できてますから、なんとかなりそうです。
次に二つ。これが一番厳しいです。それは…
「そ、それは?」
職員室から無事に教室に行くことです!!
「…別に普通に出ればいいんじゃないの?」
先に言ったでしょう。あなたは殺されると。
「えっ?あれ本気で言ってたの?なんかの例えみたいなものじゃなくて」
本気ですよ。マジですよ。ガチですよ。それはもう盛大に且つ絶望的に、ね。
最初のコメントを投稿しよう!