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「なんか…普通にやばいな」
やばいです。
「普通に死ぬのか?」
死にます。
「何で死ぬんだ?」
不慮な事故です。
「不慮の事故?ありえねぇえだろ!さっきの話からして明らかに犯罪で殺されるみたいな流れだったじゃん!?適当なこと言ってんてんじゃねぇよ!」
適当じゃありませんよ。ブスッと殺られます。
ブスッとって。えっなに?刺されるのか?ははは。」
そうです。一発一本勝負ですね。
「…意味わかんねぇよ。誰に?どうして?なんで僕が??勝手に殺すなって。ふざけるのも大概にしろよ!つっこむにもつかれてんだよもう!!」
別に信じるも信じないもあなた次第です。でも…私はあなた死んで欲しくはありません。
「…ざっけんなよ。なんで、なんで僕なんだよ!僕なにも…」
していない。なんて言わせないですよ。
「くっ!?なにを!!…ってなんでもわかるんだよな。僕なんだから」
そうです。私はあなたです。だから私もこわいです。死ぬのは。だから…だから!!
「DAKARA飲みすぎなんじゃねぇのか?DAKARA飲む少年じゃあるまいし。…わーたよ。早く話せよ。対策ってやつを」
覚悟して聞いてくださいね。結構アホには難しいかもしれないので。
それじゃあやりますか。デスゲームってやつを。
「そんなことよりも、なんでクラス分けの紙に僕の名前が書いてなかったのか説明お願いします」
「あれぇ?そんなことどうでもいいって言わなかったぁ?」
「こっちには遊んでる余裕なんてないんです。早くお願いします」
「あらあらぁ?かっこよく言ってくれるわねぇ?」
先生少し嬉しそうな眼差しで見ている。こちとりゃまだ死にたくないんでね。
僕はこれまで人生最大ともいえる死線を越えなくてはならない。まさに境界線。生か死か。二つにひとつ。今僕はギリギリを綱渡りしているのだ。ふざけていられるかってぇの。
「それじゃあ話そうかなぁ?でもあんまり身構えてると、バランス崩れちゃうよぉ?」
意味深な事を言って、先生は話始めた。
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