5人が本棚に入れています
本棚に追加
「職員室に来いと言われてるのに来ないからぁ?」
……ん?
「えっ?」
「だぁかぁらぁ?職員室に来なさいと言われてるのに来ないからですよぉ?」
……斜め上を行きすぎて普通に直角になって真上から落ちてきそうだ。
「えっ?なに?それだけですか!?」
「本当は違うよぉ。勉強、私生活、進路、人間関係、家族。全て聞かなくてはならないことを話してくれなかったからでもあるよぉ?」
「えっと…それはだから?」
「このまま進級させていいのか職員会議になったのぉ?」
「あぁはぁ…。」
「それでねぇ。進級させないってことになったのぉ?」
「えっぇえええええ!!!!!?」
「だけどもう大丈夫ぅ?」
「え?」
「私がなんとかして話して条件をていじしたのぉ?」
「えぇ。」
「それは『自主的職員室に来て私に叱られに来ること』だよぉ?」
「えぇ…えっ?」
「永瀬ちゃん見事任務達成ってことだよぉ?」
「えぇぇぇええええええ!!?」
「進級おめでとうぅ?三年生として頑張ってねぇ?」
上手く感情を説明できない。
僕はてっきり進級できませんと言われると思っていたから152の作戦を考え先生を説得し進級させてもらう方法を探っていたのに。
やっぱり渚先生は最高っす。
職員室からはまだ変な視線を感じるがどうやらさっきの殺気じみた視線は感じない。どこか安堵した空気が流れている。
僕はこうして無事三年生にジョブチェンジしたのだった。
しかし僕にはまだやらなくてはならないことが残っていた。死線を越えること。もしこのまま教室に戻ったら僕は死ぬらしい。こんな簡単に人が死んでいいのか?生きるためには何とかこの状況を打破し死線を越えなければならない!
…あぁ言いたい。シュタイ…やめとこ。
まあもうこの状況を打破する方法はあいつに聞いてるけど…とにかくやりたくない。
最初のコメントを投稿しよう!