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「まずは朝の挨拶つまりおはようだよぉ?永瀬ちゃんおはようぅ?」
うぅ?…だからなんで語尾をあげるんだ!!疑問系にしか聞こえねぇんだよ!
「おはようございます先生!朝から先生に会えるなんて今日はいいこと起きるかなぁ?あははは!!」
ん?なに?先生にたいしてこの対応間違ってますかぁ?
「あらあらぁ?嬉しい事言ってくれるわねぇ?そんな永瀬ちゃんにはぁ?先生に聞きたいことなんでも聞いていいよぉ?」
ん?これは…試されているのか?生徒としてか?それとも男として?クッソーー!そういうシチュエーションのギャルゲーをやっとけば乗りきれたのにぃぃい!!!どうしよう!どうしよう!!
「先生の美用法はなんですか?」
…あれこの空気、まさか…詰まれた?
「あぁあ?」
まだセーフ!!ラストチャンス!!!
「すいません嘘です!なんで朝から先生にラリアットされて頂いてなければならばよかったのでしょうか?」
…今僕なんて言った?自分でも聞き取れなかったぞ?ラリアット頂き?なければ?全く伝わる気がしないぞ!?やばいやばい!なんだこの気持ち…テストではけっこう問題解けたからちょっとテスト返し待ち遠しいけどいざ返ってみたらそうでもなかったみたいな感じはぁああ!!最悪の絶望感。
絶ぼっ…はしないぞ!
「それ自分でわからないのぉ?」
最大のチェェエンス!!!
「すいませんわかってません。ごめんなさい。しっかり家で始末書でも派出所でも書いてくるのでどうか許してください!」
あれ…始末書は別にいいが、派出所はどうやって書くんだよ!いや描くんだよ!…どっちでもいいよっ!
「出来たら反省文書いてきてほしいんだけどねぇ?」
初めからなにもかも間違ってた。
「しょうがないわねぇ?永瀬ちゃんに教えてあげるぅ?永瀬ちゃんさぁ?職員室入る時『失礼します』ってぇ言ったからぁ?」
「ちょっ!そ、それ社会的な礼儀であって!日本人の素晴らしき文化が!」
次の瞬間僕は生きるのを諦め…るまではいかないが、社会的には抹殺されるとまで思った。
そういえば説明を省いていて申し訳ない。彼女渚先生は恐くて怖くて壊くて痺くて鋭くて圧くて爆くて破くて…とにかくこわいのだった。
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