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やっと手をどけてくれた
波瀬先輩に、
「そういえば…
先輩、何の用ですか?」
大体分かる気もするけど…
一応聞いてみた。
「…アメちゃんに
カウンセラー
してもらえたらなって」
「またですか?
私は、一般生徒ですよ…」
バツが悪そうな顔をした先輩。
よしっ!
この隙に……
用事あるので、
と作り笑いを浮かべて
退散しようとする私。
「一般生徒だろーが関係ないっ」
うんっと1人頷いて
私の手首を取る。
「アメちゃん相談室行くよ~」
かっ…勝手すぎるっ!
って、言っても先輩だからの理由だけじゃなく
弱みまで握られてるから
断れない…
それでも、
引きずられようにして歩いてるのは
ちょっとした抵抗。
こうなったきっかけは、
1ヶ月前にある。
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