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何て可愛い部屋なんだろう。
部屋を見渡し、顔を綻ばせていた私は、身に感じる視線にハッと我に返り、ドアの方に身を向けた。
金色の瞳の男がドアに背もたれ、腕と足を組んでこっちを見ていた。
そして、私が振り返るのを待っていたかのように、男は口を開く。
『俺様がまたここに来るまで、大人しくしていろ。わかったな』
私が首を縦に振り頷くと、金色の瞳の男は背を向け、部屋を出ていった。
扉の外から、厳重に鍵を閉める音が聞こえる。
やがてそれが終わり、金色の瞳の男が部屋を離れていく。
男の遠退く足音を聞き、それが止んだ瞬間、私は部屋の中央に置かれているキングサイズのベットに座り込んだ。
身体中を冷や汗が伝っているのが分かる。
私は震える手で額を拭いながら、孤独に心を支配されていた。
『……』
私、これからどうなるのかな。
死んじゃうのかな。
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