3人の王

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知りたいことは山程ある。 ここは日本のどこかということ、 あの男は何が目的なのかということ、 私を帰すつもりがあるのかということ。 考えれば考える程、言葉は溢れ、悪い想像が頭を支配する。 『……』 私は、鍵がかけられ、開けることの出来ない頑丈な扉を見つめ、目を伏せた。 金色の瞳の男が来るまで、静かに待つしか出来なかった。
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