9829人が本棚に入れています
本棚に追加
神様に名前を付ける?
俺が?
生きていた頃は
ネーミングセンスが無さ過ぎて
子供に泣かれた程の俺が
いいのか?本当に
いや、だが本人が頼んでいるんだし
いいのでは?
ならばっ!
「名前か…だったら…
ゴッさん
なんてどうだ?」
空気が死んだ
「ははは、本気でいってるのかな?
それは
僕は、これでも女なんだけどナぁ
性別を持つならの話だけどネ」
何故だろう、凄く怒ってらっしゃる
どことなく…カタコトに聞こえる所も…
にしても、女の子だったのか…
美少年かと思ったぜ…
なにせ、ぜっぺ「何を、考えてるのかな!リンヤ君」
「いやっ!?何もっ」
何故だろう、笑っているのに
こぇぇ
ははは、見ろよ俺の膝も爆笑してやがるぜ
考えろ俺
名前、女の子の名前
名前名前名前
「ははは、さっきのは冗談さ!」
「だよネ、よかった…ふふっ」
こわぃぃぃぃ
笑ってるのに、怖い
絞り出せ!
名前だ
じゃなければ…大変な事に
なりそうな気がする
「で?名前、なに?」
急かしてくる神様
浮かばない俺
くそっ名前だけでこんなになるとはっ…
しかし、大事だもんな…名前
名前
そうだ…名前
決めた
「決まったぞ名前
神様、あんたの名前は…朔夜、朔夜だ」
「朔夜?うん、嬉しい…好きな響きだよ。
でも、なんで朔夜なの?」
「いや、まぁ思いつかなくてさ
俺が向こうで最も愛して居たの人の名前と…俺の名前
一文字ずつ貰ったのさ」
勝手にだがな…
と心の中でつぶやきながら
最初のコメントを投稿しよう!