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「私、私………耳が生えたの!」
今にも泣きそうな顔をしてるが知ったこっちゃあ無い。え、耳?耳なら二つ付いてるだろ。馬鹿なの、死ぬの?
「……僕の声聞こえるよね?」
「う、うん」
「じゃあ、元からあるじゃないかっ!何なの?おちょくってるの!?」
たったそれだけの為に僕を呼びやがって…!
「ちょっと待ちなさい!私が言いたいのはコレッ!!」
理沙は自分の頭を指差す。何、禿げてきたの?とか思った瞬間には違う事に頭が働く。
視線を頭に向けると、ピョコっと耳が生えたのだ。
理沙の頭には狐耳が生えていたのだ。
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