転校生

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4人でたわいもない話をしているうちに目の前には箕艶高等学校(みえんこうとうがっこう)の門が目の前にあった。 ここが俺たちの通っている学校。 正直頭が良い学校でも頭の悪い学校でもない本当に普通の高校だ。 でもその普通という響きが好きだから別に高校自体は嫌いではない。 むしろ好きな方だと思う。 それに夏はクーラーも効いていて、家にいるより過ごしやすい。 帰りたいと思う日もあるが。 門をくぐりいつも見慣れた校舎の中へと入る。 ようやく着いた。 それが率直な感想。 外にいるより涼しい校舎に喜びすら感じる。 そして4人で3階まで上がる。 折角暑さから解放されたのに上まで上がらないと行けないことに、いつも嫌気が指す。 2ー4 これが俺たちのクラス。 たまたま仲の良い俺たちが同じクラスになれたのは嬉しくも思えたし奇跡にも思えたぐらいだ。 だから1年の時よりもより一緒にいる時間が多くなっている。 そんな生活が当たり前になってきているから3年に進級したときに別々になったらつまらなくなるだろうなとかそんなことも考えてしまうくらい今が楽しく思える。 多分こういうのを青春とかいう言葉に相応しいんだろうな。
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