転校生

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クラスの扉を開くとそこにはいつもの光景が広がっていた。 友達と話をしてるやつ、机に突っ伏して寝てるやつ、本を読んでるやつ、慌てて宿題をやってるやつ。 正直この風景を見るたびにまた1日が始まるんだなという実感が湧く。 だからといって気合いが入るのとは別だ。 今日も1日何もないようにいつもと同じように生活するだけだ。 俺たちがクラスに入るとそれに気づいて笑顔で阿久津まりな(あくつまりな)と日之崎吾朗(ひのさきごろう)が近づいてきた。 「4人ともおはようございます」 俺たちは二人に挨拶をしてそれぞれの席に鞄を置き二人のところに集まった。 普段は何か行動するときはさらにこの二人も加わる。 これが俗にいうグループというやつだ。 でも実際こうやって男女でグループを作って話をしたりするなんてうちの高校では珍しい。 大抵は男子女子の別れたグループを作る。 でも俺たちは何故かは知らないがこの6人で行動するようになっていたのだ。 まあ多分この男女間なら話が合うし遠慮もしなくていいから居心地がいいのが理由だとは思うが。
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