mission1「友達100人できるかな?」

3/11
前へ
/11ページ
次へ
「起きろ純吾ー!」 突然、頭を鈍器で叩かれたような衝撃が走る。 「いっっっってーなー!!!!」 その衝撃で、すぐに夢から現実に引き戻されたのが分かった。 すっかりと覚醒した目で見上げると、俺の姉である久遠禊(クオンミソギ)が手刀の 手をして立っていた。 「叫んでる暇があったら準備しろ!遅刻するぞ!」 姉は、もう一発くらっとく? みたいな顔で俺の方を見てくる。 「はいぃぃ!わかりましたー!!禊お姉さまー!」 急いでその場を離れて、支度を始めた。 俺、久遠純吾は今日から夢の学園生活を送ることになっている。 記憶を無くしてから2ヶ月。 身のまわりのことはできるけど、どうも自分が誰なのか分からない俺に、姉が何かの刺激になるかもと、学園に入ることを勧めてくれた。 そういえば、姉貴は車にひかれたのが原因で記憶喪失になったって言ってたな… 本当かどうかわからないけど…
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加