紫式部、現代へ行く

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紫「彰子様~!彰子様~!」 ちらっ 彰子が扉から顔を出しました。 彰「式部様!」 紫「今日は、礼儀を教えます。」 彰「今日もありがと。式部様。明日もお願いします。」 紫「えぇ。」 パサ トン 自分の家に帰った紫式部は、紙と墨を持ち出しました。 さらさら… 筆でなにやら書いています。 紫「私もこのような恋ができれば…」 紫式部は、恋愛ものの物語を書いているようです。 紫(道長様…はっ!) 「いけない!私には、宣孝殿がいるじゃない!」 (宣孝殿…) ピカーーーー 紫「!?紙がっ…」 ピカーーーーーーーーッ 「式部様ー!」 「光がっ」 「なんだっっ!?」 「うわぁっ!!」 彰「!!」 (式部様の…筆…?式部様…!?) ―二千十二年・東京― ?「まつばーっ。起きてよ、もー!遅刻よーっ」 父「いつも、すまねーな。」 私、響谷早奈英は、高校一年生。 早「あっ、はい。」 (もうっ、いっつもいっつも…早く起きろっつーの!) ガチャ ?「ふわぁ~。」 彼、源まつばは、幼馴染み。 家も隣で、両親とも仲が良い。 早「遅・い・!」 そんな私たちのお話が始まった…
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