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出会い、そして別れ
小児科ではたくさんの子供達が入院していて いて、私も小さかったので病室の子たちと廊下を走り回って遊んだり、テレビや遊具が あって保母さんがいる部屋『プレイルーム』で遊んだりしました。
その頃、親友が出来ました。
よく笑う子。
名前は、きぃ(仮)。
一緒にみかんを頬張りながら『みかんパワー注入!』とか言って大笑いしながら廊下を駆けずり回ったりしました。
今では私の宝物になっている彼女からのプレ ゼント。
プリントアウトされた一枚の写真とメッセージ。
・~・~・~・~・~・~・~・
リュナちゃんへ
いつまでも友達でいてください
きぃより
・~・~・~・~・~・~・~・
その彼女はもういません。
出会って一、二年ほどで亡くなりました。
後に母から聞いたこと。
『きぃの分まで生きてくださいね』
と、きぃちゃんの母が言ったそうです。
誰かが亡くなるということは誰かが生きているということ。
外に出たくても出られない。
生きたくても生きられない。
そんな人がいるというのに、
死ね。
こんな言葉が簡単に言えてしまう人たちがいる。
そんな奴らを私は許さない。
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