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私は隣のクラスへ向かった。
ただ、みんなで作った看板をかえしてもらいたくて。
動きづらい浴衣のまま。
「失礼します。うーんと、神崎くんいる?」
神崎といった瞬間みんながこっちを見てしーんとなった。
私はむかついて、近くにいた男子を取っ捕まえて
「はやく神崎をよんでくれるかな?」というと、おどおどしながら神崎っぽい奴のところへ行った。
するとこっちを睨んできたので涼しい顔をしたらこっちへきてくれた。
「で、あんた誰なわけ?」
「隣のクラスの山本です。」
「なんの用?」
「縁日の看板返してくれる?」
「はっ?看板?誰にむかっていってんの。」
「あんただけど。」
あー。ムカついてきた。とっとと返してよね。早くしないと営業スイッチが入っちゃうよ。
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