14人が本棚に入れています
本棚に追加
『俺らの恋を悲劇のジュリエットにしないで
ここから連れ出して…』
「今から行くよ」
『上司のゴリにお疲れ様
部下のサドには ご苦労さん
いい加減 二人自立しろ』
「咽返る魅惑の甘味と
恥じらいながら素足見せる
君の全てが好きだよ」
『噛みつかないで 優しくして
なんて言ったって却下なんだろ?
お前のその甘い声に弱い』
「知らないことがあるのならば
知りたいと思う 普通だろ?
全部見せろよ」
『お前にならば俺の全部やるよ…』
「ずっと恋しくて土 方くん
着流しだけで駆けていくよ
魔法とか信じてねェけど
コレを機会に信じてみようか
逃げ出したいの?多 串くん」
『でもその名前で呼ばないで』
「そうだな 結ばれなくちゃね」
『そうじゃないと楽しくないだろ?
なァ 俺と生きてくれるか?』
『背伸びをした黒い制服』
「いい子になれよ」『きっと明日から
今だけ俺は鬼じゃない』
「守りが堅い境界線」
『守る人は薙ぎ倒せば良い』
「越えたらどこまでも行こう」
「噛みつくほどに 痛いほどに
好きになってたのは俺の方
俺は多分 君に溺れてしまう」
『俺のためだと差し出す手に
握ってるそれは首輪だろ』
「連れ出していい? 俺と2人
叱られるほど遠くへ…」
「鐘が鳴り響く12時に」
『ガラスの靴は置いていかない』
「それでも 絶対見つける」
『俺はずっと 待っているから』
「きっとあの子は甘かった」
『落としたなんて愛がないな』
「そうだな 俺も同感です」
『だってもっと愛されたいなら』
「ほら すぐに見つけられるよ」
『俺の心をそっと覗いてみませんか
欲しいものだけあふれかえっていませんか』
「まだ別腹だ もっともっと沢山欲しいな
いっそお前を喰らい尽くしてしまおうか
でもそれじゃ意味ねェな…」
「大きな箱より 小さな箱に幸せはあるらしい
どうしよこのままじゃ俺は
きっとお前に嫌われちゃうな」
『でも俺は欲張りなお前がすごく好きだから』
「そうだな 素直でいいんだ」
『溺れてたの俺の方だな』
「もう嘘はつかないから
絶対に離したりしない」
『どうしよう このままじゃ俺は
お前のこと信じてしまうよ』
「ほら 俺の手を握ってて」
最初のコメントを投稿しよう!