第六章

9/15
230人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
まずは、腕を押さえている斉藤から治療を始める。 「見た所、そんなに傷も深くはないし腱は切れてねぇな。 消毒するから、上片方脱いで腕だして」。 酒を口に含み、斉藤の腕を掴み傷口に吹きかける。 痛みで顔を歪めた斉藤を横目に血止めの薬をつけたガーゼを当てさらしを巻いて終了。 次に新八だが………、頑なに傷を見せないようにしてる。 「おい、新八。 怪我してんのはわかってんだよ、とっとと見せろや。」 さすがに少しイラッときたので、口調が乱暴になってしまったのは仕方ないと思う。 観念したのか、新八は怪我した左手をだした。 左手親指が脱臼していてるのか赤黒く腫れている。 「少し痛てぇぞ。」 新八の手を掴み親指の関節をはめて、念のために少し固定するため木の短い棒を当てさらしで固定しておく。 「………これでいいが、斉藤は少なくとも傷が塞がるまで風呂禁止。 新八は指脱臼してたから、しばらくそのまんまでもし外れたら俺のとこに来ること。」 手当ての用具を片付けながら、2人に告げる。 しかしこの組で1、2を争うくらい強い2人が怪我して帰って来るとは、一体何があったんだ?
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!