序章

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海の中に人が1人サメらしき生物に追われている…訂正、追っていた。海上、船の上からそれを眺めているのは、元リブロ王国1級兵隊長メセルスター。二つ名は英雄。 「ぶは!やっと終わった。」まだ10にも満たなそうな少年が浮かんできた。赤く染まった水が広がっていく。 「じいさん!そろそろ修行終わりでもいいだろ!俺ははやく旅に…」ズドォ!少年の足元に青い落雷が落ちた。 「生意気言ってるんじゃない若僧が、お主じゃ外に出た瞬間捕まって奴隷市場行きか殺されるわ。あと3年は修行じゃ。」 「ええ~。」少年がふてくされる。 「冒険家として世界に名を轟かせるのだろ?ならばしっかり修行せい!3年後には中堅クラスの上の方にはいっておるわい。精進するのじゃ。」 まだこの時無名の少年は齢8才である。3年後にはどうなるかは、誰もわからない1人を除いては。
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