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「ジャジャーーン!」
休みの日、優司とリサは俺の家に集まった。
優司は色々食材を買い込み、俺の家に上がる。
「大きな声出すなよ、雫がビックリするだろ」
俺は、呆れ顔で優司の荷物を受け取る。
「グリル鍋持ってきたわ」
リサは鍋を片手に上がり込む。
雫は何事かと部屋の奥から玄関を覗く。
「雫ちゃん、はじめまして優司です」
優司は相変わらず、優しく挨拶をする。
「優司さん」
「リサです、よろしくね」
リサも同じように挨拶をする。
「リサさん」
雫は少しずつ思い出してきたのか、はしゃぎはじめる。
「何やらかす気?」
俺も相変わらずのモノの言い方をする。
「すき焼きだ」
「はぁ?」
「ヤッター!すき焼き食べたーい!☆」
雫は、ベッドの上で飛び跳ねる。
「こらっ、やめろ。埃が舞うだろ!」
「コンセントどこぉ~?」
優司は部屋のあちこちをウロつく。
「そこの、隅!」
「永居くん、まな板と包丁借りるわね」
リサは台所で食材を拡げる。
「……」
もう、グチャグチャだ。
頭をかかえながら、雫を見ると嬉しそうに喜んでいた。
今日は以前話していた雫の歓迎会。
本当にこんな事をしてくれるとは思わなくて、内心は俺も凄く嬉しい。
にぎやかな室内。
話し声は、優司が居る限り途切れる事がない。
笑い声も、時間が経つにつれて大きくなる。
「はい、これ」
リサは雫の器にすき焼きの具を入れる。
「熱いから、やけどしないようにね」
雫は息を一生懸命吹き掛ける。
「好人のは俺がとってやろうかしら?」
優司は笑かそうとしてるの見え見え。
「ほっとけ!」
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