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さてと、明日のクリスマスはどう雫と過ごすかな。
どっか、連れて行ってやりたいけど。
俺としては、まったり二人で部屋で過ごしたい。
クリスマスプレゼントで、雫のお茶碗と箸だとか一式揃えてやりたい。
あぁ~あ、何でこんなにも好きになっちまったかな、俺。
アイツが何か俺にしてくれた訳でもないのに。
俺は剪定から戻り、雫が会社から戻るのを待つ。
雫は今日は午前中から、優司と堀河家にイルミネーションの飾り付けに行っている。
もう、俺よりは早めに帰って来てるはずだが。
事務所の前を通ると、
「あら、お疲れさま。何してるの?」
リサが何気に俺に声を掛けてきた。
「いや、雫を待ってるんだけど。道でも混んでんのかなぁ」
「えっ、もうとっくに前田くんたちは戻って来てるわよ」
「はっ?じゃあ雫はどこ行ったんだよ」
「…おかしいわね、お手洗いかしら?」
ったく、世話がやけるな~!
俺が戻るまではリサの側に居ろって、伝えてあったのに。
「いい、携帯に電話するから」
俺は雫に着信を入れる。
……?
全然出ねぇや。
メールもついでに入れておくかな。
「あれ、好人。まだ、帰らないの?」
優司が帰り支度を済ませて、やって来た。
「雫、待ちだ」
「へっ?いつも、ここで待ってるのになぁ」
優司とリサは顔を見合わせる。
「私、ちょっと見て廻ってくるわ」
リサは少し慌てて探しに行く。
「まさか、会社内で行方不明?俺も見てくるわ」
優司も、早足に逆方向へと行く。
俺は事務所前で待機だ。
クリスマス前に、人に迷惑をかけるとは。
後で、厳しく叱ってやらなきゃならんな。
俺は雫の父親みたいだな。
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