⑳、私には何も無い(2)

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ずっと、俺は雫とこうなりたいって思ってた。 だから、凄く感じる。 「…はっ…はっ…はっ…んんっ…」 恥ずかしいけれど、動くたびに声が出る。 「…雫、痛くないか?…我慢しなくていいからな…」 俺は雫の頭を撫でながら、でもキモチよくて動きながら言う。 「うん…。好人は凄いって、思うの。こんなに私の中に入ってきて、こんなにキモチよくしてくれるから、私も好人を好きになって、よかったなって思うんだよ…」 「おまえは、本当にその場に不釣り合いな言葉を平気で言うよな。でも、そう言ってくれてありがとな」 俺はキスをした。 顔を近付けたまま、 「感じてくれてるんだな…」 俺は雫に視線を合わせると、 「好人の温かい部分を、私の身体全部で感じてるよ」 雫は満面の笑みで、そう言った。 「幸せか?」 「好人と出逢えた事から幸せ」 「嬉しいか?」 「好人が側に居てくれるから嬉しい」 「なんで?」 「だって、好きな人と永く居られるから」 そうだな、おまえはそれをずっと求めていたんだもんな。 俺が居る。 死ぬまで? いや、死んでからも。 生まれ変わっても、必ずおまえを探し出して。 永遠に、俺はおまえの側に居る事を誓う。 いつでも、おまえの大好きな人で居る事を誓う。 「雫、愛してる」 「うん。私も愛してる……えへへ☆」 えへへ☆じゃねぇぞ。 チクショ…可愛いから、もういく…。
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