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照れや恥ずかしさ。
柔らかさやぬくもりだとか。
キスの音やキスするタイミング……それから、何だか色々と。
自然と二人で笑い合いながら楽しくキスをする。
もっと、もっと、その先にある所へ行きたくなるんだよ。
俺はグッと自分に雫を強く引き寄せた。
「キスには色々あるんだ。挨拶のキス、かまってもらいたいキス、それと相手を今よりも知るためのキスだ」
雫は首を傾げた。
「俺はおまえを、おまえは俺を。…知りたくないか?」
「えへへ☆…知りたいなぁ~」
「じゃあ口を開けてろ、その後は俺に合わせればいい…」
俺は雫の口唇を覆うようにキスをして、舌を入れる。
ビックリしたのか、雫は俺のシャツを握りしめた。
最初は俺が隅々まで舌先で、雫の口の中を支配する。
そして雫の舌を絡み合わせる。
付いてこないと、おまえは置いてきぼりだぞ。
でも、そんな寂しい思いはさせない。
雫は、俺に合わせて舌を絡めてきた。
今まで、色々な女と付き合った。
こんな事、みんな自然に簡単に出来てた。
改めて分かる。
この深いキスには、ちゃんと意味があるんだと。
鼻で必死に息を吸う雫の一生懸命なとこが、何とも可愛い。
だから、身体が反応する。
それをどうしたらいいのか、治まりようもなく雫に助けを求めるように、自身を擦り付ける。
分かれよ、チクショ……。
この辺りで止めなければと思いながらも、身体が理性を失いかけて、野生化してきて……。
口唇が離れられなくなっていて。
勝手に指が、雫の胸を揉んでいて。
いつの間にか、雫の短パンをズリ下げていて。
そして抵抗しない雫に。
いいのか、最後までしても?!
とキスを止めて、雫を覗く。
…………おい、マジかよ!
寝てんのかよ、アホッ!
マッタリしたキスが気持ち良かったのか、幸せそうな顔して雫は寝ていた。
はぁ~あっ!
で、明日には今夜の事は忘れてんだろ?
おまえが忘れてもなぁ、俺の身体は根に持って、忘れてねぇからな!
これ、どうしてくれるんだよ。
ったく、こんなの続くと病気になりそうだ。
お休み、雫。
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