⑭私、ご褒美もらえるの?

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雫が夢中で絡ませてる間に、俺は雫のシャツの中に手を入れてブラのホックを片手で外す。 雫の頭を優しく覆いながら、グッと向きを変えて今度は俺が上になる。 「俺の気持ちはおまえと同じだ」 「好人も、私の事が好きなの?」 「いつの間にかな…」 俺は軽くキスをする。 「俺の好きって気持ち、おまえにご褒美であげるよ」 「そういう意味だったの?」 そういう意味だったの、とか言うなよ。 こんなクサイ言葉は、めったに言わないのに。 というか、こんな事まで言わずとも今まではヤってこれた。 恥ずかしい。 それを隠すように、俺は雫の首筋に吸い付いた。 何度も何度も吸い付いてやるんだ。 「キャハハッ☆」 知らん知らん。 くすぐったくて笑おうが、そんなもんは無視だ。 鎖骨の辺りから肩にかけて、噛みつくように口唇で愛撫する。 「ニャハハッ☆」 どこだ、こいつの性感帯は。 もちろん、腰から脇にかけても、指先で撫で回す。 思い切って、胸を鷲掴みにしたその瞬間に、雫の身体がビクついた。 その時にようやく、それらしい雰囲気になってきたのだ。 雫の目付きが変わる。 少し震えていた。 「怖いか?」 俺はそう問い掛けながら、Tシャツを脱ぎ捨てた。 「エッチするの?」 「そうだよ、嫌か?」 何も答えない雫に俺はまた、上に被さる。 「俺の事、好きだよな?……好きなら、いいよな?……俺はおまえが好きだ……もっとおまえを知りたいんだ……」 そう囁きながら、胸を揉みながら、へその辺りにキスをする。 そして雫の短パンをズリ落とす。 雫は驚きと戸惑いで、視点が定まらない。 可哀想だけど、ここを乗り越えなきゃ本当の好き同士には、なれないんだ。 「大丈夫だ……痛くないようにするから……」 震える手を俺は強く握り締めて、俺も短パンを脱ぐ。 お互い大人なんだから、外見も違う事だって知らなきゃならないんだ。 何となく雫が半ベソかいてるのも、分かってる。 でも、俺はもう我慢できない。 ここで、止められない。
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