漢のなかの漢

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ウチの背後に回って鏡に映ったのは… 『…ネズミか。』 ネ「おー…怖い怖い。」 本当に思ってんのか?ってくらい小馬鹿にしたような口調で笑っている。 正直ウチはネズミは好きではない…。 いつも人の心を簡単に読んだりするからだ。 『ウチに何か用か?』 ネ「いえ…何も。」 『…ネズミ…、お前何か企んでるだろ?』 ネ「何も?」 いきなりの質問にも表情一つ変えずに微笑んでいるネズミを睨む。 『……ラッパッパに何かしたら…容赦なく食いちぎる…。』 ネ「……ふっ、犬がネズミを食べて大丈夫なんですか?」 『とういう意味だ?』 ネ「……今までネズミを食べた飼い猫や飼い犬は何故だか死んでいくんです…、何故だかわかりますか?」 またわけのわからない話か…。 『さぁな。』 ネ「菌が体内に浸食していくからです…。じっくりと…ね。」 またもや不敵に笑ったと思えばウチの顔にペタッと可愛いイラストが描かれてる絆創膏を貼って去っていった。 やっぱりネズミは嫌いだ…。
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