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『すっかり寂しくなったな…。』
誰もいない部室に立ち尽くしているとあの騒がしかった日常が嘘みたいに思えた。
昨日は三年の卒業式でもちろんおたべ 学ラン 歌舞伎シスターズ 尺 チームホルモンのたちも巣立っていってしまった…。
おたべからテッペンを受け継いだのはセンターではなく意外にもネズミ…。
センターは特攻隊長みたいなポジションになったらしい。
『……もうそろ来るか…。』
腕時計を見ながら時間を確認していると廊下からコツコツと足音が聞こえた。
『敦子。』
振り返れば今日出所した敦子が立っていた。
あ「ただいま。」
少しだけを髪が伸びた敦子を抱きしめる…おかえりの意味を込めて…。
あ「寂しくなったね。」
『うん、みんな卒業しちゃったし…。』
部室のソファーに座って同じこと想いながら部室を眺める。
あ「でもキョーケンいるし、いっかな。」
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