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ゲ「キョーケンいなくならないよねっ!?ずっと一緒だよねっ!!」
ウチの胸に顔を埋めて泣き叫ぶゲキカラさんを支えて何も言わずに無理矢理車へと向かう。
『センターとネズミは真菜ちゃんを呼んできてくれ。』
セ「ああ。」
ネ「わかりました。」
ゲ「キョーケン!!」
『後で話すから!!』
大声でタメ口で怒鳴ってしまったことにハッとしてしまったが今更遅い。
少し俯いてしまったゲキカラさんの肩を掴んで車へと向かう。
『さやとみるきーは前の奴に乗ってくれ。』
さ「わかった。」
『真菜ちゃんとセンターネズミはこっち。ウチたちはこっちに乗るから』
組員たちが用意した車に乗り込み三台の車が発車した。
隣に座ってるゲキカラさんをチラッと覗くとずっと顔を俯かせながらスカートを握り締めて震えている手をギュッと握る。
『…………。』
ゲ「…………。」
でも握り返してくれることはなかった…。
続く
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