魔の手

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セ「じゃあ、さやとは?」 『さやの父親は大阪を牛耳るヤクザの組長でな…ウチの親父とも仲がよくて杯も交わしている…ちなみにウチは1ヶ月大阪で行方を眩ましていたときにもさやには世話になったんだ。』 さ「その時に親友になったんや。」 お互いの知り合った傾向を話せばみんな納得してくれた…けど隣にいるゲキカラさんだけ話を聞いているのかわからなかった。 『……とりあえず本題だ…ウチを狙ってる奴は郷田っていう渡辺組の元組員…そして…真衣を殺した奴なんだ…。』 ウチの言葉にみんなが目を見開いた。 ずっと顔を俯かせていたゲキカラさんも顔を上げている。 さ「真衣って…前話しとったあんたの彼女はんか?」 『ああ…。』 セ「……なんでそいつはキョーケンを狙うんだ…。」 『あいつはウチのせいで自分の人生が狂ったとか言ってた。』 ネ「逆恨み…っすか…。」 『まぁそうとも言うな…。』
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