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そう返事をするとさやがテーブルに拳をぶつけた。
さ「そんなん自分のせいやないか!!なにキョーケンのせいにしてんねん!!」
み「さや姉の言うとおりや!!」
ウチのために怒りを露わにしている2人を落ち着かせていると携帯が震えた。
ディスプレイに表示された名前は敦子だった。
『もしもし。』
あ〔あっキョーケン?大丈夫?〕
『ああ、敦子は?』
あ〔私は刑事さんちにいるから大丈夫だよ。それより情報をもらったんだけど…〕
『なに?』
あ〔その犯人…今拳銃を持ってるって…。〕
敦子の情報に冷や汗をかいた…。
郷田みたいな非道な人間はためらわず人を撃つはずだ…もしかしたら…。
ージリリリリ…ジリリリリ…ー
良くない考えを巡らせて電話を終わらせるとタイミングがいいように電話が鳴る。
組員が出たらしいが…電話を切ったあと慌ただしい足音が聞こえた。
組「若!!」
『………。』
組「親父が……病院に搬送されました…。」
続く
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