さやの気持ち

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『父さん!!』 組「オヤジぃ!!」 父さんが病院に搬送という報告を受けたウチたちは移動式の台に乗せられた父さんを見て驚愕した…。 真っ赤に染まった腹から流れる血のせいで白いシーツやスーツは赤かった…。 『父さん!!なに寝てんだよ!!』 さ「そうやでっおっちゃん!!このまま起きなかったらうちのおとんがバカにしてまうど!!」 ネ「叔父さん!!また将棋や花札やるんすよね!?約束…しましたよね!!」 手術室へと運ばれていく父さんを追いかけて怒鳴ると看護婦に止められそのまま集中治療室へと入っていった…。 『……父さ…ん。』 ランプがついた手術室の前で佇んでいるウチたちの元に敦子と刑事が走り寄ってきた。 あ「キョーケン…。」 『…………。』 高「……渡辺境さん…ちょっと話があるから署まで来てくれ。」 腕を掴まれて出口へと誘導している刑事の前に立ちはだかったのはさやとネズミだった。
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