さやの気持ち

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『……刑事さんは…もし…大切な人を殺した奴がいたら…殺しますか?』 高「………。」 ウチの質問に真剣な顔を見せて手を前に組んでいる…。 高「私は殺さない…かな。」 『……悔しくないんすか?』 高「…悔しいかもしれないし恨むかもしれない…でもな、そんなことをしても何も報われない…。」 『…報われない…?』 高「……その死んだ大切な人が…かな…。」 困ったように笑っている刑事の言葉に今までの自分が情けなく思えてきた。 〝みなみに似てて…〟〟 そういえば敦子が言ってたな…〟 『……刑事さん…名前教えてもらえませんか?』 高「ん?ああ…高橋だ、下の名前はみなみなっ!!」 教えて貰った名前に何故だか胸にズキッと痛みが襲った…〟 『…みな…み…〟』 高「……前田と同じ反応するんだな…〟」 見た目も中身もそっくりな故に同姓同名だなんて驚くしかない〟 『……親友と同じ名前だったんで…〟』
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