さやの気持ち

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キョロキョロ周りを見渡すと前にアイツを見つけた橋の下に人だかりが出来ていた。 さ「なんやろ?」 気になった私は人だかりの中にかきこんで見れば驚愕した…。 キョーケンが傷だらけで倒れていたからだ…。 さ「キョーケン!!ちょっ…どけやっ!!」 物珍しそうに携帯で写真を撮っとる奴をどかして駆け寄り体を抱き起こす。 『ん…っ…。』 痛そうに顔を歪めているキョーケンを抱えてうちんちへと向かった。 ー山本家ー 組「お嬢そいつは?」 さ「知り合いや、悪いけど医者を呼んでくれへんか?」 組員を適当にあしらって私の部屋へと向かってるなかキョーケンが目を覚ました。 『………。』 さ「起きたか?」 まだ意識は覚醒してないのかちょっとだけ目が虚ろのまま私を視界に捉えた。 さ「キョー…」 『真衣…。』 さ「えっ…?」 前に聞いた正気を感じさせない声ではなく優しい声で囁いたその名前は…誰なん?
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