さやの気持ち

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結局好き嫌いが多いこいつのためにラーメンを出前してやった。 『……なにこれ?』 さ「なにって白蛇ラーメンや。」 『某ゲームのが実際あったのか…。』 真っ白いスープが珍しいのかじっくりと見てから蓮華でスープを一口含んだ。 『……塩?』 さ「まっそんなところや。」 気に入ったのかズルズルとラーメンを啜っていく。 相当腹へっとたんやな…。 『ごっそさん。』 さ「はいよ。」 スープまで綺麗になくなった椀を組員に運ばせる。 さ「さて…そろそろ寝よか、布団敷いといたからそこで寝て。」 ベッドの横に敷いといた布団を指差せば少し悩んでしまったキョーケン。 さ「どないしたん?」 『いや…ここまで世話してもらう義理もないのに…。』 さ「怪我人が遠慮すんなや、さっさと寝ろ。」 『……ありがと。』 素直にお礼を言うてきたキョーケンはそのまま布団のなかへ。
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