さやの気持ち

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私も寝間着に着替えてベッドに入るけど…眠れへん…。 すぐ近くにキョーケンの寝息が聞こえとるせいで私の胸が煩い…。 さ「……私…どないしたんやろ?」 ボソッと小声で呟いた声はキョーケンの寝息でかき消された。 ー一週間後ー 『……世話になったな。』 さ「回復してよかったわ。」 闇医者の言うとおり一週間で回復したキョーケンはいつものスカジャンを羽織って家を出ようとしていた。 『いろいろ世話になったし…礼をしたい。』 さ「えーなんでもしてくれるんか?」 『私に出来ることなら。』 さ「……じゃあ…ちょっと付き合ってもらえへん?」 ー通天閣通りー 『なんでここ?』 さ「お前に見て貰いたいものがあんねん。」 キョーケンの手を引いて通天閣通りにあるビリケン様の前に立てば不思議そうに首を傾げる。 さ「ビリケン様の足の裏に触るとななんでも願いが叶うねん。」 『……ふーん?』
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