いつかの空

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「じゃーこのメンバーがこれから1年間一緒に頑張るクラス仲間だ。早く顔と名前覚えて、仲良くやろう!」 本当にこれが高校なのかな。 こんなに静かな高校なんて聞いた事ないよ。 どうしてみんな机とにらめっこしてるのさ。 ほら、みんなでわちゃわちゃしようよわちゃわちゃ。 「じゃーそうだな。また来週になるけど、その時色々決めよう」 先生の言葉はやけにクラス中に響く。 後ろで無言でつっ立っている親御さんの顔も少し暗い。 なんて考察してる俺も机とにらめっこしてるうちの一人。 第一印象はその後の人生を決めると言っても過言ではないと友人から聞いた。 気合入れて色々考えてきたのに全く意味がなさそうだ。 見るところ俺好みの可愛い子はあまりいなさそう。でも全然レベルは高い。 やっぱり地元の学校を見慣れてるせいか他の子が良いなって思える。 これも日常に変われば変化してくるのかな。 そしてやんちゃそうな男も二人程。 規則では髪の毛の染色は認められているので色に問題はない。 でも初日から金髪ってのはどうなんだろう。 眉毛細いよ!怖いよ! あー、俺は周りからどう思われるんだろう。
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