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こんな時にメール!?…誰に!?
『よしっ!メール完了ぉ!』
『?』
私はチャットに視線を戻した。
あっ!いつの間にか艶姫がチャットに…!?
―――
お知らせ >艶姫|∀・)☆さんが入室
―――
魔女っ娘まおちん >本名なんて誰も知らないよ…
―――
艶姫|∀・)☆ >橋本美代子
―――
HAKU >本名…また行き詰まりか…orz
―――
艶姫|∀・)☆ >みよ子の本名、橋本美代子だよ!早く助けてやって!医者!
―――
あおい★妹 >ありがとぉ!さすが私のお師匠さまあっ!
―――
えっ?なぜ艶姫がみよ子さんの本名を!?
いや、それは今はいい…。早く…みよ子さんを助けてあげて…。
―――
艶姫|∀・)☆ >分かったの!?何か返事ぐらいしなよ!医者!!
―――
和弘 >姫!待て!もしかしたら今、知り合いの専門医に連絡してくれてるのかもしれない
―――
ちづる >お願い…みよ子さん助かって…
―――
…それから、10分ぐらい経っただろうか…。
―――
よの字 >市立第二総合病院の知り会い医師から連絡。本人特定できたから今、自宅に救急車を向かわせると
―――
魔女っ娘まおちん >ほんと!?救急車向かったの!?やったぁ!
―――
HAKU >奇跡的救命劇…キター!
―――
やった…私達やったよ!
私はあおいと抱き合って喜んだ…良かった。
―――
艶姫|∀・)☆ >あんたさ、いつも昼間っからチャットしてるの見るけど…ちゃんと仕事してんの?>医者
―――
よの字 >wwバカヤロwwちゃんと仕事してますよwww>艶姫
―――
艶姫|∀・)☆ >とにかく助かったんだね。良かった。私、仕事中だったから落ちるよ
―――
お知らせ >艶姫|∀・)☆さんが退室
―――
和弘 >俺も仕事中だったからこれで。んじゃまた。みんなお疲れ
―――
お知らせ >和弘さんが退室
―――
ほんとだよ。みんな、お疲れ様…。
そして、開業医のよの字さんも…そして私達もチャットルームから退室した。
…みよ子さんは心臓の発作に、意識が朦朧となりながらも耐え続けていたらしい。
あの時、救急車が到着するまでに時間は少々掛かったけど、意識を完全に失わなかったから良かった…助かったんだとか。
さぁ…帰ろう!
私達は駐車場の車に戻った。目の前にはオレンジ色の空と、大きな夕日…綺麗。
…そして私は、今日のことを振り返った。
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