赤と白銀

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「フギャア!フギャア!!フギャア!」 森の外れ、赤ん坊が一人泣いていた。 「よっと…ってこりゃ赤子かよ!」 白銀の毛並みの狼は動物が鳴いていると思い、駆け出したのだ。 「人間の赤子かぁ…全く、オレ達みたく厳しい自然な訳でもねぇのに捨てるんじゃねぇよ…[★]」 前足でチョイチョイと布を退ける。そこには、赤い髪で、黒い角の生えたら赤ん坊が居た。 「ありゃ?鬼か??ま、拾うけど」 布に赤ん坊を包み、森へ駆けた。 「フギャア!フェッフワーン!!」 「おいおい…泣くなよぉ」 狼は人型になり、あやすが全く泣き止まない。 狼はぐったり、仲間の狼を呼ぶ。
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