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『おいおい…大将。いつのまにガキを…』
「ちげーよ!![★]」
『あらあら、泣かない泣かない』
たくさんの狼が集まり、子供をあやす。雌の狼が泣き止ませた。
「さて…鬼の子か…どうするかねぇ…」
白銀の狼は首を捻り考えた。
『もう暫くココに置いときなよ』
『全く、捨てるなんてどうかしてるぜ!』
『もっと大きくなったら白い鬼に預けようよ』
『鬼は鬼同士ってね』
「なるほど…」
赤ん坊はいつのまにかぐっすり眠っていた。雌の狼はペロペロと顔を舐める。
「四、五年いりゃでかくなんだろ。そしたら修羅に押し付けるか」
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