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「で、オ…アタシはどうすりゃいいんだよ[★]」
「んなキレながら喋んな。せっかくのキレーな顔が台無しだぞ」
「誰のせいだと思ってんだ!![★][★]」
近くの小石を投げつける。狼は手の甲でそれを弾きながら笑う。
「ま、良いからてめぇは樹羅等預かれ。預かるっつーか引き取れ」
「随分意味が変わるんだが!?[★]お前は日本語勉強し直せ!![★][★]」
何個も何個も小石を投げつけるが、すべて弾くか避けられる。
「ったく…嫌なら嫌でいいんだがよ…ボソッてめぇを森から追い出すだけだし?」
「アタシにゃ選択権が無いのか!![★][★][★]」
「今まであったっけか?んなもん」
「てめぇ…ボソッいつか殺すぜってー殺す[★]」
「ま、樹羅等は置いてくからよ。いいか?仲良くしろよ。喧嘩ばっかだと……」
狼は不気味にニヤリと笑うと飛び上がり、消えた。
「チックソ犬が…ガキ、てめぇ、名前は?」
「っき、樹羅等…」
「あいつが考えそうな名前だなぁおい。どうせ当て字だろ」
「多分…あと、青天(ソラ)が、“あいつがオカマっぽく喋ってなかったら報告しろ"って」
「監視かよお前…」
白い鬼は木陰に寝転ぶ。溜め息を吐いて右肩を擦った。
「腕と足がありゃぁなぁ…」
溜め息をまた吐くと目をつむり、数秒後寝息が聞こえた。
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