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「白雪のお顔はどんななんでしょうね?」
青い髪を揺らし彼女は呟く。
彼女は他の人より髪の色が濃いのだが、彼女自信、嫌味を言われたことはない。
否彼女が聞いたことがないだけでもある。体が弱く外へ出ることなど無かったからだ。
「…どうしてそんなこと聞くの?」
少女は目の包帯を換えながら言う。彼女はクスリと笑い少女に向き直る。
光のない瞳。
それでも少女は見られるのが嫌だった。
「自分の子ですもの。例えどんな醜くても私はあなたの顔を見たいわ」
「蔑まれてても?」
「えぇ。もちろん。例えあなたを認めない人がたくさん居ても私は認める。そして、きっと誰か認めてくれるわ」
青い髪の雪女は少女を優しく撫でた。
少女は泣き出してしまい、自分の容姿を全て話した。
それで蔑まれていることも。
「あなた、オッドアイなのね?」
「オッド…ア…イ?」
「左右の瞳の色が違うことよ。あぁ尚更お顔を見たいわ!」
青い髪の彼女は少女を抱き上げ膝に乗せる。
少女の前髪をかきあげ、顔に触れた。
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